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原材料産地ルポ

博多んぽん酢「へべす」という酢みかんを教えてくれたのは、 宮崎に住む、新聞記者時代の後輩の方だったそうです。 そんな話を聞いていたら、応援隊もどうしても産地へ行ってみたくなりました。
「へべす」って、どんなミカンだろう? カボスやスダチとどう違うんだろう? そして、応援するにあたっては、産地や原材料のことについては ちゃんと知っておきたいし、知っておくべきだと思いました。博多んぽん酢を応援するからには、使われている原材料についても知っておかなくちゃ!

宮崎県日向市【へべすの産地へ】(1)

悪魔のソース、博多んぽん酢に使われている柑橘類は、 宮崎県日向市特産の「へべす」という酢みかんです。 ぽん酢にとって、柑橘酢は命。
素材はなんでも良いわけではなく、 本来その食べ物にそなわっている重要な成分が、 精製、殺菌、精白などによって失われていないことが大切だという吉野父ちゃん。

2006年9月のはじめ頃、「応援するんだから、一度くらいはへべすの産地を見たいと思ってるんです」と吉野父ちゃんに告げると、「ちょうど今がへべすの収穫期だ!それなら、さっそく行こう!」ということになり、本当に急遽日向へ行くことになったのですよ。
「思い立ったが吉日」をまさに実行したわけです。

宮崎県日向市【へべすの産地へ】(2)

訪れたのは9月9日。博多から延岡行きの高速バスに乗り、延岡からJRに乗り換え日向市駅まで約5時間。
突然の訪問なのに、へべす部会長さんやJA日向の方々、市役所の担当課の方、など、多くの関係者の方々に駅まで迎えられてかなり感動。
吉野父ちゃんの一声で、土曜日にこんなにたくさんの方々が集まってくださるとはすごい!そして地元の方の「へべす」にかける並々ならぬ情熱を感じました。

さて、まずはへべす畑へ連れていってもらいました。
収穫期まっただ中なだけあって、どの木にも実がわっさわっさ!
でもこれでも、今年は夏の日照不足のせいで収穫量は例年より少ないのだそうです。
畑では、へべすの収穫体験をさせてもらいました。へたの上を切っただけで、ふわーーっと広がるさわやかな香り。
果実がどれだけ香しいか想像できますよね。
滅多にない経験なので、ものすごく楽しんで収穫しました。

出荷センター見学

出荷センターでは、出荷前のへべすを見学。
「日向」といえば「へべす」、「へべす」といえば「日向」と言ってもらえるように日向の特産品として定着させたい、皆さんに知ってもらいたいと、熱心に語ってくれました。
へべすには、必須アミノ酸10種類のうちの9種類を含み、ビタミンCがとっても豊富!
疲労回復や高血圧、心臓病の予防に効果的
なんだそうです。
がん細胞を抑制する効能を持つ「ナツダイダイン」や、抗アレルギー作用がある「ナリルチン」などといった機能性成分が、ゆずやカボスなどの他の柑橘類に比べて格段多く含まれているそうです。

へべすを広めたのは、江戸時代の長宗我部平兵衛さん

長宗我部平兵衛さんは、江戸時代に日向に実在したお百姓さんでした。山の中で、香の良い実をつけた一本の木を見つけ、それを、自宅に持ち帰り、大事に育てました。
実を食べると健康に良いことから、近隣の人たちに苗木を分けてやりました。
今度はそれをもらった人が次の人へ。今度は嫁入り道具として苗木を持たせるようになりました。こうした繰り返しで、日向では「へべす」は「健康を守る木酢」として定着したのだそうです。また平兵衛さんの徳をしのんで<へべす>と呼ばれるようになったそうです。

山あいにあるへべすの発祥の地には、平兵衛さんの記念碑が建っていました。
 平兵衛さんの記念碑と吉野父ちゃん

さぁ実際にへべすを搾ってみました

さぁ、収穫のときお土産でいただいたへべすを3玉ほど持って、吉野父ちゃんと近くの小料理屋へ。父ちゃんが女将に「これ切ってくれますか?」とへべすを差し出すと、「へべすですね、いいですよ」と気前よく引き受けてくれました。
注文したのは宮崎ならではの郷土料理。地鶏のもも焼、地ダコの刺身、・・・・早速切ってもらったへべすをジューーっと搾ってみます。

種が少なく、果皮が薄いとは聞いていましたが、実際のへべすは想像以上!
どこまで搾れるのーーーーーーーー?と言うくらい、どくどくと果汁が搾れました。
香りも味もさわやかでマイルド。夏に冷たいドリンクとしていただくのも乙ですが、鍋などの寒い季節の料理にもピッタリではないでしょうか。
こんな美味しい柑橘酢が博多んぽん酢には使われているのですねぇ!

へべすの今後??

へべすは前述のように、美味しいだけでなく食品としての機能性にも優れています。
日向市の方々は、へべすの生産振興に全力を注いでおられます。だけど、へべすの生産者が少ないのです。採れる量が少ないので、地元消費だけでほとんどなくなってしまうそうです。皆がへべすを知ってへべすを消費して産地が潤えば、おのずと生産量は上がっていくのでしょうが・・・・へべすの量が少なければ、博多んぽん酢も生産量が限られてしまいます。そういう意味では、私たちは「博多んぽん酢」の応援隊ではありますが、同時に「へべす応援隊」でもあるのです。

日向市の方々                      へべす部会長の黒木さん(左)と吉野父ちゃん(右)