悪魔のソース 博多んぽん酢ファンサイト

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吉野父ちゃんストーリー

【悪魔のソース】
ヘンテコな名前に、一瞬ドキッとする。でもそれも吉野父ちゃんの目論見(もくろみ)の一つ。「悪魔と言うからもっと辛いのかと思ったら、味が深い」、お客さんにこう言われたら、しめしめなのです。そんな父ちゃんの、ソース作りにかけた人生とは。


第一期 : 新聞記者時代

3人姉弟の末っ子として山口県に生まれる。関西大学を卒業後、全国紙の事件担当記者として、警察に寝泊りしては事件を突撃取材し続けた。
「現場を見なければ記事は書けない」という信念のもと、徹底的に現場を洗い流す独自の取材方法は「スッポン」「マムシ」と陰口をたたかれるほど。家に帰るのは1週間に一度という激務をこなしていた。
この頃の同僚・後輩、同志とのつながりは今でも固いキズナで結ばれている。

第ニ期 : 脱サラ→たこ焼き屋のおやじ時代

敏腕記者としての頭角を現していた父ちゃんだが、日本の良心を象徴しているはずの全国紙も、権力の前に屈することがあると知り、40歳過ぎて脱サラ。
会社を立ち上げたものの事業目論見に失敗し、たこ焼き屋と回転饅頭のおやじに転向。
特大のブツ切りたこと、皮からはみ出るほどたっぷり入った餡子が大評判!面白いほど売れるなか、「人のやらないことをやりたい」と、新しい事業「ソース作り」を考え始める。

第三期 : ソース屋人生開始

ちょうどその頃、新聞記者時代の警察官僚の知人と会食する。
フランスの日本大使館での勤務を終え、帰国したばかりの彼と近況を話し合っていたときに、フランス料理の最新事情を教えてもらう。
フランスには「ディアブルソース」というお肉のソースがあるのだそうです。ディアブルというのは、「悪魔」のこと。ピリッとした辛味の効いた個性的な味がすることから、こう呼ばれます。

【悪魔のソース】・・・・これから未知のことに挑戦しようとする自分にふさわしいと思い、命名。
新聞記者時代に「スッポン」「マムシ」のあだ名がついていた父ちゃん。
「よーし!喰らいついたら離さんぞ!」「悪魔を術中に落としてやるぞ!」
こうして、父ちゃんのソース屋人生はスタートしました。

第四期 : 博多んぽん酢の誕生→製造休止へ

博多には「水炊き文化」があり、ぽん酢は昔から馴染み深いものだった。ここに、博多らしさを感じさせる「古くて新しい」風を吹き込んで、さらに新しい文化を生み出そうという考えから、「博多んぽん酢」は産声を上げました。
博多は海にも山にも恵まれた、旨いものだらけの町。美味しいだけではなく、「安全」という付加価値をつけたい。そこで、父ちゃんは、商品作りのポイントを3つ決めました。

一つ、消えつつある郷土料理や質の良い農作物、食品を守ること
二つ、良質の素材を提供してくれる小規模生産者を守っていくこと
三つ、子供たちを含めた消費者に伝統的な味を伝えていくこと

ところが、「安全」であるがゆえ、保存の効かない商品に。腐りやすく日持ちがしないので、次第に店頭から姿を消してしまう。

第五期 : 三度もの脳梗塞からの生還

高血圧に高脂血症という成人病を抱えていた父ちゃん。三度もの脳梗塞をわずらうが、「博多んぽん酢」を再び世に出したいとの思いが強く、無事生還を果たす。この種の病気は男女関係無く、働き盛りの人間に突然襲い掛かる。再発率の高い病気であり、一度病に取り付かれると重い後遺症が残ってしまう。父ちゃんはこの事実を伝えたくて、あえて自ら脳梗塞で倒れたことを告げています。

第六期 : へべすとの出会い

博多んぽん酢誕生から、18年もの月日が流れていたある日。
出張先の宮崎の小料理屋で、「へべす」という不思議な名前の柑橘酢と出会う。キスゴの塩焼きに添えられており、最初はユズかなと思い搾ってみる。
「ボトボト、ドクドク」。音にするならばこういう感じで果汁が滴り落ちた。果皮が薄く、種がほとんどない。味も香りも爽やかで、とんがった酸っぱさでなくまるみがある。
すっかり「へべす」のとりこになった父ちゃんは、予定を変えて産地を訪ねたくなっていました。早速、宮崎に住む新聞記者時代の後輩に電話を入れると、へべすの出荷が始まったという夕刊用の記事を書いたばかりで、関係者に会えるように段取りもしてくれるという。思いついたらすぐ腰を上げる。まず、現場を訪ねて人に会い、話を聞く。3時間後には、果樹畑に立っていました。新聞記者時代のフットワークは衰えてはいませんよ!
「へべす」と出会ったことで、「博多んぽん酢」の再発売を決意しました。

第七期 : 博多んぽん酢復活→応援隊発足

試行錯誤を繰り返し、「安全」は保ちつつ日持ちの問題もクリアして、18年もの空白の時を経て、ようやく博多んぽん酢は復活しました。
材料の一つ一つを吟味し、仕込みにたっぷり時間をかけるので大量に作れませんが、博多んぽん酢は、<日持ちを良くするための一切の科学的な方法に頼らない>、 おそらく日本にただ一つの、混じりけのない<ナマ>ドレッシングです。
博多というローカルな土地で生まれましたが、品質にこだわり、ローカルにしてグローバル。父ちゃんには全国のマーケットに通用するものにしたいという、ひそかな野望があります。

その野望を、少しでも実現に近づけるべく、応援隊は立ち上がりました!
博多んぽん酢を、吉野父ちゃんを、ぜひ全国の皆さんに知ってもらいたい。そして、こんなすごいソースが、博多にあるんだよ!と、声を大にして訴えたいのです。
博多で生まれた博多んぽん酢、そのストーリーは父ちゃん自身のソース人生でもあります。ぜひ一度、そのこだわりを確かめてみてください。